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子供の教育に関するSolomon王のWisdom

2012年04月05日 20:04:00
Solomon王と言えば、David王と並び最も有名なJewishの王様だが、Solomon王は
Wisdomの固まりであった。そのWisdomの一つに次のようなものがある。

「The child to obey the discipline of his father and never to abandon the
gentle teaching of his mother.」 これはProverbsの第1章第8節。

父親は厳しく母親は優しくということを言っている、と理解するのが一般的である。
母親は子供の感情面の情操教育を担い、倫理道徳面の教育は父親が担うということを
言っているとも考えられる。

それでは子供に厳しくするということをSolomonはどう言っているか。

同じくProverbsの第13章24節によると「He who loves his child disciplines it
from early age.」と言っている。子供を愛するならば小さい時から厳格に教育しな
ければならない、ということである。

英語で言う「Smacking」ということがどこまで許されるか。あるいはそもそも許され
ないのか。Smackingというのは子供をピシャリと叩くことである

これに関してはJudaismの教えは、両親あるいは先生は教育の目的である限り
Smackingは許されるとしている。ただJudaismの面白いのは、Smackingが行き過ぎな
いようにするために、Smackingの仕方まで教えているのである。「細い紐で叩け」と
言うのである。

相撲の取組みを見ていても分かるように、平手打ちは脳震盪を起こさせたり、鼓膜破
裂をさせたりする恐れがある。だからJudaismでは「細い紐で叩け」と言うのであ
る。その限度を超えて子供に怪我をさせたりした場合には、Solomon王は「叩いた人
間が処罰されるべきであり、損害賠償責任を負う」と言い切っている。

Maimonides(Moses ben Maimon。12世紀の有名なHebrew学者、通称RamBam)は、さら
にどのような瞬間にSmackingをすることが許されるかということにつき具体的に述べ
ている。

子供のやったことについて親が怒っている時にはSmackingをするべきではない。怒り
の感情が遠のいてからSmackingをするべきであるとMaimonidesは言う。そして、子供
に分からせるために、怒りの感情が遠のいてから怒っているという表情を親が作って
Smackingをするべきである、とまでMaimonidesは微に入り細に入り教育方針を具体的
に教えている。

Moses五書のTorahが言っていることは子供への愛LoveとDiscipline厳しさとの
Balanceと言ってしまえれば一言で済むが、Judaismのすごいのは、このようにその
Balanceの着地点を具体的に教えていることである。

Smackingの仕方まで、そして「Smackingは細い紐でやれ」とか、怒りの表情の作り方
とか怒りの感情の制御の仕方まで教えているところがJudaismのすごさである。

それではJudaismでは、Smackingの対象となり得る子供の年齢はどう考えているか。

Smackingの対象となる子供の年齢の上限はJudaismでは22歳までとされている。但
し、子供の年齢が上がれば上がるほどSmackingについては極めて慎重になされなけれ
ばならないとJudaismでは教える。そして、もし子供が22歳以下でも結婚している場
合にはSmackingは許されないという。

Talmudは教える。もし誰かが誰かに対して怒りを感じて手を上げた場合には、実際に
相手に対してその手が当たろうが当たるまいが、単なる怒りで行なうかかる行為は悪
魔の行為である、という原則がある。

そこで子供は何歳までSmackingが出来るか、対象となり得るかということに対しての
Judaismの結論は、原則としてBar Mitzvah及びBat Mitzvahの歳を子供が迎えたなら
ばSmackingは許されないとJudaismではしているのである。

さて、Bar Mitzvah、Bat Mitzvahとは何歳か? 女の子は12歳、男は13歳である。小
学校を出たらJudaismではSmackingは原則として親が、あるいは先生が行なうべきで
はないとしているのである。

このようにJudaismでは子供に対するお仕置きの具体的な基準を微に入り細に入り教
えているのである。こういう点が他の宗教と全く違うところである。