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果たして日本人にLiberal Arts教育は可能か。受け手と教師の民族的性癖。

2012年04月27日 14:17:00
日本人に「何故お前はそういうことをしたのか?」と聞くと、100人中100人はそういうことをしたことを非難されていると思い、縮み上がるか、弁解するか、はたまた「申し訳ない」と言って謝るか、この3つの反応しか出て来ない。

しかしアメリカやユダヤのLiberal Arts教育では「何故」は非難ではなく単なる理由を聞く質問と受け取られるから、「かくかくしかじかでそういうことをした」と全員が発言できる。その発言を受けて、次にその発言の中で「なぜそう思ったのか?」とまた問いかけがまた教師から来る。これに対して生徒は「かくかくしかじかでそう思った」という風に答える。

このやり取りの繰り返しが知的な頭脳活動を生み、Critical Thinking、Liberal Arts 教育が始まるのである。

日本人はLiberal Arts教育は出来ないし、受けられないのはこの民族的性癖による。変えろと言っても変えることが出来ない染み付いた民族的性癖はどこから来たのか。

学校の教室で教師は生徒を叱る。その時の叱り方が「なんでこんなことをしたのか?」と叱る。生徒は縮み上がるか、弁解するか、コソコソするかだけである。これを直せと言っても無理だ。

とにかく日本人にとって「何故」は非難であるからだ。それを単なる質問と受け取れと言っても無理だ。従って日本はLiberal Arts教育は絶対に根付かない。