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艱難辛苦、汝を玉にする

2012年06月06日 14:57:00
私が推薦文を書いたDan Senor/Saul Singer著New York Times Best seller「アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?」
の翻訳(原題:The Story of Israel's Economic Miracle)が日本でダイヤモンド社から出版された。

今AmericaのSilicon ValleyのApple、Google、Microsoft、そしてIntelは全てその企画、設計、開発拠点をIsraelに置いている。

日本はこういったSilicon Valleyの強力企業の企画、設計、開発拠点としては全く無視されているのは何故か。そして何故Silicon Valleyの強力企業がJewishに企画、設計、開発を任せているのか。その秘密がこの本に書いてある。

特に圧巻なのが、Israel軍兵士の若者が弾丸と手りゅう弾が飛び交う中、砂埃を浴びながら軍用PCでHarvard Business School、Harvard John F Kennedy School、Harvard Law SchoolなどにApplication Formと願書に提出するEssayを書いている姿だ。

日本には昔から「艱難辛苦、汝を玉にする」(これを正しく「かんなんしんく」と読める日本の若者は少ないだろう)という言葉があるが、まさにそうだ。それに引き換え日本の若者は「贅沢三昧、汝を石ころにする」

「玉」のあるところにSilicon Valleyの強力企業が開発拠点を置くのは当たり前だ。「石ころ」しかない所に開発拠点を置くわけがない。

AmericaのBusiness School受験のGMAT、Graduate Management Admission Testを戦場で受けている兵士の数は15,259人(全世界Base)にのぼる。その中にこういったIsraelの若者、Afghanistanで、Iraqで戦っている若いAmerica軍や韓国軍兵士がいるのである。

それに引き換え日本の若者はGMATを受けることもせず、受ける者も冷房のきいた部屋などで受けている。それでいて成績が悪いのではどうしようもない。

日本の電機各社がSamsungの後塵を拝しているのも、韓国軍の若者がこうやって戦場からGMATを受けAmericaのBusiness Schoolにどんどん留学しているからだ。Business School だけではない。各国の色々な学校に韓国人は大量に留学している。韓国の留学BoomはNational Trendと言っても良い。留学経験者が韓国の「玉」になってSamsungを強くしている。電機各社はSamsungに負けたのを円高のせいにしてるが、本当の原因は「玉」不足ではないか。

「艱難辛苦、汝を玉にする」この言葉は日本の電機各社に向けられた言葉として受け取ってもらいたい。

以上