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女性の地位と日本の後進国性

2012年06月16日 01:00:00
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筆者は2012年5月1日、BostonにあるNortheastern Universityを訪問した。私立の総合大学、Universityである。Associate Vice President for EnrolmentのRonne Parick Turnerが全体的な話をしてくれた。毎年4万人のApplicantsがあり、1万5000人が入学を認められ、最終的に入学するのは2800人。International Admission OfficerがDarren Conine、Asiaを担当している。

当然教育Consultantとして訪問しているから丸一日かけてゆっくりと大学の中を案内してくれた。入学審査担当部の部長から副部長その他職員が10名ぐらい入れ替わり立ち代わり出て来て、学校の中を案内したりVideoで説明したりしてくれた。無論朝8時からの朝食付きであり、昼食も大学側が特別室を用意して提供してくれた。大学の中をくまなく案内してくれた他に学生代表4名が出て来て、教育Consultantの質問に入れ替わり立ち代わり答えてくれた。

その中で最も眼を引いたのはこのPosterである。「女は強くならなければ駄目だ」というこのNortheastern大学のPosterは特に日本の男達、そして女達に見せたいものである。だからわざわざこのBlogに書いている。


日本の女子大学は津田塾でも日本女子大でもとにかく良妻賢母を育てるという方針しかない。しかし、このNortheastern大学は彼らの説明によると「闘う女を育てる、強い女を育てる、社会に貢献する女を育てる、起業できる女を育てる、社会のLeaderとなる女を育てる」という教育方針で臨んでいる。

そういえば日本の上場企業の社長で女性の数は欧米と比べると目を覆いたくなるばかりに少ない。試験で登用される裁判官や弁護士や公認会計士に女性は多い。また医者にも多い。しかし何と言っても日本は企業社会、その中心になるのが取締役会、その中に女性が居ないのは日本だけの特有現象だ。

私の住んでいる北欧では上場企業の取締役会の約4割が女性で占められている。法律でも4割以上が女性でなくてはならないと決まっている。北欧各国はそうだ。

当たり前である。人間の半分は女性であるから当然のことといえば当然である。

Judaismでは女性の地位は極めて高い。Edenの園の話の時から女性が中心的役割を果たしている。

また、女性の改宗者Ruthの子孫からはJewishの王King Davidが生まれている。また、命がけでJewishの同胞を助けたEstherは闘うJewishの女のModelである。Israelでは女子も軍隊に行く。

日本も女性が闘う姿勢を身につけなければ駄目だ。男に可愛がられようとか、男社会に取り立ててもらおうなどと美人を売り物にしたり、Proportionを売り物にしたりするような女性ばかりが目立つようでは後進国中の後進国と言って良い。

女性は就業人口の半分を占める労働力であり、Global Standardは女性が企業活動のLeaderとなるのがGlobal Standardである。また政治活動のLeaderとなるのがGlobal Standardとなる。 Margaret Thatcher、Hillary Clinton、GermanyのAngela Merkel、Brazil大統領のDilma Rousseffなどは言うに及ばず、IMF TopのChristine Lagardeも女性だ。女性がTopにならない日本は先がない。女性が男の姓を名乗らなければならないのも後進国の証左だ。

同様に、同性の結婚を認めない日本は先がない。 Israelの中心都市、Tel AvivはGayとLesbian大歓迎の町である。統計では10%はTel Aviv ではGayとLesbianと言われている。

Gay、Lesbianについては、私のBlogの 09/29/2011付「Rome法王はGayの結婚に反対」、07/05/2011付「Are you married?」、06/08/2011付「Pride LondonとHebrew Bible」を、
強い女性については、05/15/2012付「Jewishの女性は議論好き」、02/28/2012付「Hebrew Bibleにみる男女の順序」、12/01/2011付「石角完爾が読み解く“おもろい”Hebrew Bible “I command you”」、05/04/2011付「Purimの祭りが我々Jewishに教えること」、を参照下さい。