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IECA ボストン会議へ行ってきました!会議レポート

2007年05月02日 14:34:00
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2007年5月2日

IECA(Independent Educational Consultant Association)
全米教育コンサルタント協会が年に2回開くカンフェレンスに参加するため
ボストンへ行ってきました。



ボストンのウェスティンホテルを会場に、実に300~400名の
コンサルタントや教育関連の事業を手がける業者、学校関係者が集まりました。


午前中は学校がブースを設けてあらゆるコンサルタントにアピールします。
コンサルタントも一人でも多くの学校の担当者と話しをしようと必死です。
この時間をスワッピングと呼ぶのですが、本当にスワップしていました。
(写真参考)


また、それ以外にも様々な教育業界のテーマにあわせてゲストスピーカーが
講演をしていて、自分の好きな講演を聴きに好きな部屋へ行けるという
形式でした。


私が参加したのは、Dyslexia(難読症)やアスペルガー症候群などの
学習障害(Learning Disabilities、LDと略す)を持つ生徒が
どんどん増えていく中、どのような教育サポートがあるのか、
どのような心理学的解釈が必要なのか、という内容の講演です。


「学習障害とは、基本的には全般的な知的発達に遅れはないが、
聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち
特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである。
学習障害は、その原因として、中枢神経系に何らかの機能障害があると
推定されるが、視覚障害、聴覚障害、知的障害、情緒障害などの障害や、
環境的な要因が直接の原因となるものではない。」

学習障害の定義(文部省 平成11年7月)


という定義からも分かる通り、殆どのケースが先天的なものだそうです。
全般的な知的発達に遅れがないからこそ、他の生徒から隔離した学校に
入れるよりも、普通のボーディングスクールに、LD専用のコースを設ける学校が
多いように感じました。

もちろん、LDの重度によってはLD生徒専門のボーディングスクール(学費はちなみに
普通のボーディングスクールより高め)に行くことも可能です。


教育コンサルは何もボーディングスクールだけではなく、
大多数がこのLDか、大学入試のコンサルに特化するコンサルタントのように思います。
(市場が大きいため)
そして何よりびっくりするのが、白人女性の多さです。
教育コンサルタントのバックグラウンドは、教育や心理学での修士や博士号を
持っている人が多いのがその理由かなと思いました。


石角友愛もアメリカの大学で心理学を専攻していましたが、
実にクラスの9割が女子生徒であったことを記憶しています。


アメリカの大学生のためのキャリアコンサルを専門にする業者が
スピーチをしていたと思えば、となりの部屋では奨学金に関するコンサルの
CD-ROMを500ドルという値段で売っている業者もいたりして、
アメリカの教育ビジネスの市場の活発さ、チョイスの多さ、関心度の高さに
びっくりしました。


※写真は、スワッピング会場と、そこで石角友愛が
 偶然出会った自身も高校入試のときお世話になったコンサルタントと。
 約5年ぶりの再会というあまりの嬉しさにずいぶん笑顔になってしまいました。
 ボストンレッドソックスのおみやげが会場で配られていました。